【健康】炭水化物の役割とは?本当にダイエットの天敵なのか・・・?

どーも,こんにちは。
本日は3大栄養素の1つである炭水化物の役割やダイエットとの関係について考えていきます。
その他の2つの栄養素については以下にまとめていますので興味があればどうぞ。
【健康】脂質って体に悪いの?ダイエットをするなら控えるべき?
炭水化物とは
みなさんは炭水化物と言うとどんなものを想像しますか?
パンとかご飯とかが思い浮かぶ人が多いんじゃないかなと思います。
もう少し細かく見てみると,
「炭水化物」=「糖質」+「食物繊維」
糖質と食物繊維との総称がタンパク質というわけですね。
糖質も食物繊維も炭素,酸素,水素から構成されている点は同じです。糖質,食物繊維のそれぞれの違いを確認してみましょう。
糖質とは
糖質はその構造によって以下のように単糖類,少糖類,多糖類に分けられます。
・単糖類:それ以上分解されない糖質としての最小単位。ブドウ糖など。
・少糖類:単糖類が2~10個結合したもの。スクロースなど。
・多糖類:単糖が少糖類以上に結合したもの。デンプンなど。
特徴
・1 gあたり4 キロカロリーのエネルギーになる。
・少糖類,多糖類は体内の消化酵素により分解され,単糖類になる。
・ブドウ糖が脳のエネルギー源となる。
食物繊維とは
消化酵素によって消化されないものの総称です。先に触れた多糖類の構造をとるものが多いことが特徴です。
食物繊維は水溶性の違いで,水溶性食物繊維と難溶性食物繊維に分けられます。以前は役に立たないと思われていた食物繊維ですが,以下のような素晴らしい特徴を持っています。
特徴
・腸内環境を整える
・血糖値の急激な上昇を抑える
・コレステロールの吸収を抑える
炭水化物はダイエットの天敵なのか
最近では炭水化物(糖質)を抜くダイエットがありますよね。あれは本当に効果はあるのでしょうか?
体重を単に減らすという意味では一定の効果があるでしょう。しかし,体重を減らすことがダイエットの目的ですか?
恐らく多くの方は体重を減らすことが目的ではなく,体脂肪を減らすことが目的であると思います。
では糖質制限ダイエットで体脂肪を減らすことに繋がっているのでしょうか。糖質制限ダイエット開始当初に体重が減少するのは体脂肪が落ちたわけではなく,体内の水分が抜けてるだけなのです。
食事から糖質を摂取できなくなると,それを補うために肝臓に貯めておいた糖質を使います。この糖質は水和している(水がくっついている)ため,糖質が使われると同時に水も使われています。
ちなみにこの糖質1 gあたり水が3 g程度くっついているので,糖質制限ダイエットによって1 kg痩せたとしても糖質250 gと水750 gが減っているということですね。
また糖質を制限することで弊害が出てくることも忘れてはなりません。
・脳はブドウ糖をエネルギー源としているため,糖質制限でエネルギー不足となってしまう。
→集中力の低下,脱力感に繋がります。
・糖質は運動時の重要なエネルギー源であるため,糖質制限中の運動はエネルギー枯渇状態で無理やり動いている状態。
→力を発揮できないだけでなくケガのリスクが高まります。筋肉を分解することでエネルギーを補うため筋肉量の低下(代謝の低下)が起こります。代謝が低下するということは太りやすい体になってしまうことであるため,ダイエットをしようとする人にとっては本末転倒でしょう。
まとめ
・炭水化物=糖質+食物繊維
・糖質制限ダイエットで痩せるのは体内の水分が抜けているのが大きな要因
・糖質を制限することで,集中力の低下,運動時のけがのリスク上昇,代謝の低下につながってしまう
炭水化物の摂り過ぎもよくありませんが,極端な制限もよくありません。
自分に必要な量を見極めて毎日適切な量を摂取することを心がけましょう。